
早速ですが、筋トレをすればメンタルも強化されます。
これは、様々な事例からも分かっているのです。主な事例をいくつか紹介していきます。
メンタルが弱った状態の最たる例がうつ状態ですが、これを改善するための指針として、イギリスの(The National Institute for Health and CareExcellence)という機関が発行しているうつ病の治療指針の中に運動は、軽度のうつ病治療の最初の選択肢のひとつとして挙げられており、当然筋トレもこれに含まれます。
実際に多くの研究で筋トレをすることによって、寝不足や不健康から誘発される焦燥感が改善される可能性が示唆されており、筋トレをすればメンタルも強化されるということが科学的にも証明されているのです。
このように筋トレをすればメンタルが改善、更に強化されるというのは様々な報告で証明されています。
それ以外にも、筋トレをすれば自分を好きになれるのです。
継続していれば筋トレの成果が出ていなかったとしても、筋トレを行っていると自分に対する評価が高くなることで様々な困難に対しても自分のメンタルを保つことができるようになる、つまり強靱化されます。
なぜ体を鍛えればメンタルも強くなるのか?
筋トレは、メンタルに対してポジティブな効果をもたらし、強化させることができるということをお話ししました。
本題として、なぜ体を鍛えればメンタルも強くなるのかについてお話ししていきます。
それは、多岐にわたるのですが、過程から学ぶことができること、リラックス効果が得られること、ストレス解消ができること、自信がつくこと、安心感が得られるとこと、メンタル強化につながるホルモンが出ること、忍耐力がつくこと、そして生活習慣が改善されるということの8つの理由です。
これらについて項目ごとにお話ししていきます。
1.過程から学ぶことができること
過程から学ぶことで頭の中が整理されメンタルが整えられ、強化されます。
筋トレをするには、継続や計画と言ったことが要求されます。
これは自己流であっても多かれ少なかれ行うことになるのですが、この筋トレをするための準備などでメンタル(気持ち)が整えられ、強化されていくのです。
感覚としては、散らかった部屋を掃除してきれいになった時のスッキリ感を筋トレの準備などで感じることができ、弱ったメンタルを回復させることが期待できます。
また、継続する工夫など頭で考えることも多いため、気持ちを整理するきっかけになるのです。
2.リラックス効果が得られること
筋トレはリラックス効果によってメンタルが強化されます。
その仕組みは、物理的な変化からメンタル的な変化によって強化されていくのです。
筋トレをすれば当然筋肉が動かされるのですが、これによって血行が活発になっていきます。
この血行の活性化によって筋肉以外にもメンタルをつかさどる脳にも血行が行き渡るのです。
そして筋肉がほぐれてリラックスするのと同時に、脳にも豊富な血流が得られることで活性化され、メンタルが快適な状態になり、これが一定時間維持されることでメンタルの強化につながっていくのです。
3.ストレス解消ができること
メンタルにダメージを与え、弱らせる原因の一つがストレスです。
このストレスを筋トレによって解消させることで弱ったメンタルを回復させ、更にアグレッシブな状態に持ち込ませてメンタルが強まっていきます。
筋トレをして体を動かせば心配したりする余裕消え、体の動きや筋肉に意識が集中することでストレスの原因となっている因子も除去されていくのです。
4.自信がつくこと
自信がつけば当然メンタルも強くなります。これは、筋トレのメンタル強化につながる理由の大きなものの一つです。
重量が上がればとうぜん自信がつきますし、「ここまでできた」「ここまで変われた」という自己肯定感につながります。
場合によっては、他者から評価されることも多くなり、身体がカッコよくなったり、異性にモテることすらあるのです。
ここまで来れば自己肯定感も高まり、メンタルの強化につながります。
また、仕事の人間関係であっても一部の方の中では、上司も取引先もいざとなれば力ずくで解決できるというようなユニークな自信がついてくることも少なくありません。
上がらなかったウェイトでベンチプレスが挙がったり、腹筋が見えてきたりといった目で分かる変化は自分に自信をつけさせてくれ、これもメンタル強化につながっていくのです。
5.安心感が得られること
安心感もメンタル強化につながります。それは、筋トレと言う生きがいや趣味、習慣を得たことです。
メンタルにダメージを受ける要因として、経済的な問題や様々な人間関係が挙げられます。
しかし、筋トレをすると言う習慣や生きがいを持つことができれば、(極端な話ですが)経済的に困窮し人間関係が崩壊したとしても筋トレをすればいいという安心感が得られることもあるのです。
これによって心に余裕が生まれメンタル強化につながるケースもあります。
6.メンタル強化につながるホルモンが出ること
ここまでは精神論的な理由が多く含まれていましたが、科学的な変化もあります。
それはメンタル強化につながるホルモンがたくさん、しかも複数の種類が脳に分泌され、脳内の強化がなされるのです。
メンタル強化につながるホルモンは4種類あります。
1つは、テストステロンです。やる気や自信を出すホルモンで、男性的な強さを得ることができます。
特に限界を超えるような筋トレをすることでテストステロンが多数分泌されるということもあり、このホルモンによって物理的にメンタル強化につながるのです。
2つ目のセロトニンは、弱ったメンタルを回復させ、強化につなげていきます。
精神が安定する作用があり、うつ状態もこのホルモンの分泌不足によって起きるとされているメンタルと密接な関係があるホルモンです。
3つ目であるドーパミンですが、これは快感や多幸感を脳内に与えるホルモンになります。
脳内麻薬と言う異名をもつこのホルモンによって気分がハイになり、メンタル強化のきっかけになるのです。
4つ目はエンドルフィンという脳が活性化するホルモンを挙げます。
このエンドルフィンによって脳内が活性化することで冷静な判断が可能となるメンタル強化ホルモンです。これらによってメンタルをつかさどる脳が科学的に強化されます。
7.忍耐力がつくこと
肉体的にもメンタル強化につながります。
筋トレは、時に苦しい気持ちにさせられますが、これに繰り返し耐えることで忍耐力が付き、それによってメンタルが強化されるのです。
筋トレはウェイトを重くして苦しむということもありますが、継続させるという課題を課すことでもメンタルを鍛えてくれます。
筋トレの効果が出るには最短で3~4週間と言われており、その間はひたすら継続と負荷に耐え続けるのです。
これがストレスになることもありますが、筋トレを行うこと自体がストレス解消になるため、とにかくその日の筋トレを始めてしまえばあとはメンタル強化が期待できます。
8.生活習慣が改善されるということ
生活習慣が筋トレをすることで改善されます。
不規則な生活や睡眠不足はメンタルの不調や弱化を引き起こしますが、筋トレをすることで筋トレのスケジュールによって生活習慣も改善され、分泌されるセロトニンや肉体的な疲れで睡眠を深くさせるのです。
こうすることでもメンタルは強化されていきます。
最後に
筋トレはメンタルを強化します。その理由を今回お話ししてきました。
最後にその強化を効率よく行う種目について3つ触れていきます。
1つ目がスクワットで基礎代謝が上がりやすいのがポイントです。
2つ目がレッグプレス、全身の筋肉を刺激してテストステロンの分泌を増やしやすくしてくれます。
3つ目がベンチプレスで、上半身の大半の筋肉を刺激することで、筋トレが進むと外見的な変化が最も分かりやすい種目です。
また、テストステロンの上昇を維持のために最大負荷量の70%の負荷でトレーニングする、回数は10回の反復運動を3セット行うと言ったポイントを押さえることで、より効率の良いメンタル強化が実現できます。
筋トレのメンタル強化の理由を知ったうえでこれらのトレーニングにも挑戦してみてはいかがでしょうか。